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    魔性のツインズ 陵奪された肉欲の遺伝子@川上ゆう

    姉妹の琴江による復讐計画。
    まるでミステリー小説のようなストーリーに思わず息を呑む。

    魔性の女を演じきった大御所AV女優川上ゆう

    魔性のツインズ 陵奪された肉欲の遺伝子

    魔性の女というフレーズはよく耳にします。女の恨みは怖い、といったこと地で行く内容。
    パッケージデザインがやたらと古臭いので、相当昔の作品かと思ったら発売日は2015年12月と、思っていたより古くはない。
    この作品はドラマ仕立てで、アダルト動画にしてはかなり念入りに考え抜かれた構成となっています。
    物語の根底には、生き別れとなった双子の姉妹の存在があり、またそこに深い女の恨みが絡んでいる。
    作品自体の魅力を語ろうと思えば、それはそれはネタバレも致し方ない。(※気になる方はここで記事を読むのスルーしてください)

    自殺と思われた死体は、実は他殺体であった。真犯人は川上ゆう演じる琴江。

    冒頭のシーンでは、いきなり庭で死に絶えている死体が映し出される。かなり年配の男性。すでに捜査員も到着していて、殺気立つ事件現場では鑑識作業も開始されています。
    突然の凄惨な出来事に、川上ゆうとその夫は呆然と立ち竦んだまま。もはや、なぜこのような事態となってしまったのか、それがまるでわからないといった様子です。

    動画が始まると早い段階で、その被害者が川上ゆう演じる(雪江)の父親であることがわかる。
    実のところ、雪江は自分に双子の姉妹がいることを知らない。物語の設定ではそのようになっています。本当の父親に一人娘として育てられた雪江と、生まれてすぐに捨てられ、養子に出された琴江。
    物語中には、生前の父親との仲睦まじい様子、また親子水入らずといったほのぼのとしたシーンも何回かにわけて映し出されます。ただし、この動画、中盤くらいまでに達するまでには川上ゆうが一人二役を演じているということに案外気づかないかもしれません。少なくとも私は気づきませんでした。
    川上ゆうが同時に二人出てきたときには、非常に頭が混乱してしまい、いったいこの動画、どうしたものか・・・と、頭を捻らずにはいられませんでした。いや、それというのもです。先述したようにこの作品には一定間隔でカットバック(回想)シーンが挟まれているので、顔は同じでもメイクや髪型、また雰囲気までガラリと違った”もう一人の川上ゆう”が出てきたところで、これもまたカットバックシーンに複雑な川上ゆうの二面性を上手く交錯させているだけだと解釈してしまってました。(そもそもがこれが間違った判断)

    そう。この物語には双子の姉妹「雪江と琴江」が登場してくる。しかも琴江のほうも案外早い段階で露骨に登場してきます。

    簡単にいってしまえばこの動画、テーマは恨み辛みを何年にもわたって募らせてきた女の復讐。それに尽きます。それ以上でもそれ以下でもない、といいながらも私には気になる点が一つありました。それはなぜ、最終的に父親だけではなく、双子の姉妹である雪江にまで憎しみを抱いたのかということ。これがちょっと意味不明に感じなくも無かった。

    聞くところによれば、雪江は健康体で生まれ、反して琴江は未熟児として生まれたということらしい。経済的問題や、その他色々な傷害などもあって、父親は未熟児である琴江を養子に出すことに決めたらしいが、これが結局、琴江から恨みを買われる原因となる。

    琴江はおそらく数カ月前、いやもっと前、数年間という長い年月を費やして復讐計画を練っていたようです。わたしを捨てた憎き父親を殺す、さらには双子の姉妹である雪江に対しても、二度と立ちあがれぬような精神的苦痛を味合わせてやらなければならない、とでも思ったようです。

    そして晴れてその復讐決行の時がやってきたというわけで、ここから動画の冒頭シーンに繋がっていくと、そういうわけです。

    ここまで読めばあなたももうおわかりのように、雪江の父親を殺害したのは琴江です。警察から検視に回れ、司法解剖しとことで雪江の父親の胃の中からは薬物が検出されました。琴江の仕業に決まっています。それはもう明白。

    このようなバックストーリーの他に、もう一つの陰謀めいたことが雪江の背後にはありました。
    雪江の父親、実は莫大な借金を抱えていて生前は火の車状態だったらしい。その理由から、突然の死は金に困り果てた父親が自ら命を絶ったものと解釈されていたようです。川上ゆう夫婦も、また警察のほうも。
    サラリーマンの夫、専業主婦の雪江。旦那の月収にしてもあてにできるほでもない。細々と生計を立ててきた二人には、もはや借金を返済するめどすら立っていません。それでも雪江は、この危機的状況を乗り越えるためになんとかしようと思案を巡らせています。

    住んでいた持ち家、それをどうやら雪江は抵当で出すことを視野に入れていたようですが、それに関しても些かふんぎりがつかず。死んだ父親からの相続金が、借金と絡んだこの問題には当然ながら代理人として弁護士が現れる。が、しかし、この弁護士がまた食わせ者だったんです。
    返済ができない、という理由でどこまでも話し合いは進まず。いつまでも煮え切らない雪江を前にした弁護士は次第にその本性を露わにしてきます。
    このあとはお決まりのパターンです。悪徳弁護士は、雪江の体にすり寄り、その魅力的な肉体を手に入れようと迫ってくる。雪江は抵抗しようにもそれができず、ただひたすら悪徳弁護士のされるがままになり、この苦しみをどこまでも耐え忍ぶしか手はなかったのです。

    ここで一つ、この作品の大きな魅力を伝えるとすれば官能的なストーリーはもとより、川上ゆうと男優の、それはそれは濃厚で興奮度大のセックス・シーンを拝めるということ、これに尽きます。
    ただし、難を言えばSMや陵辱、辱めといった要素が皆無であって、そのようなプレイシーンを期待して観てしまうと思わぬしっぺ返しを食らってしまう恐れがあるということです。この作品はSMというジャンルにはまったく属しません。計画的殺人、肉親と娘との間に入った亀裂、そこか生まれた過去の恨み、それらが複雑に絡み合った物語であって、これはある意味、自分を捨てた父親に対する激情とともとれる琴江の復讐計画、それがすべてなのです。あなたは間違ってもSM動画と勘違いしてはいけないし、またそんじょそこらのドラマ風のAVと一緒くたにしてもいけない。SM動画ではないでの、他のSM動画と比べてもしょうがないですが、ドラマ仕立てのAVと比較するのなら、この作品は他の似たようなドラマチックAVよりも遥かに一線を画しているような感さえ受ける。

    縄や口枷、足枷などの拘束具がでてこなくとも、放尿や浣腸などの過激プレイがまったくなくてもです。この動画は充分に楽しめる。理由は一つ。繰り返しになりますが、セックスシーンでは「二人の川上ゆう」の興奮度たっぷりのセックスシーンがありとあらゆる角度から拝めますし、また彼女の持ち味でもある肉付きの良い色気がある肉体がすみずみまで観ることができます。
    舌と舌がねっとりと絡み合うディープキス、一度はしゃぶってみたい乳房、形のいいお尻、綺麗な脚。
    そして年齢の割にベビーフェイスで可愛らしい顔。男優とのカラミのシーンでも、正常位・騎乗位・後背位と様々な体位でセックスしまくりです。ありきたりな工夫のないセックス、それのモザイクがかかっているセックス。この悪条件でも充分興奮させてくれるのは出演女優が「川上ゆう」だからです。

    この作品で川上ゆうは、父親から大切に育てられた雪江と、生まれた直後に捨てられた琴江の二人を一役で見事に演じきっています。雪江の場合はいつもの川上ゆうで、ナチュラルメイクの気の優しそうなお姉さん。いっぽう、父親に対して恨みを胸に抱いている琴江の場合は、黒髪ロングを振り乱し、メイクも濃く、どこか生意気でスレた感じのあばずれ女。この両者を見事なまでに演じ分けています。
    個人的には雪江よりも、自分は恐ろしい殺人者「琴江」のほうが好みですけどね。
    この琴江、タチの悪いことに父親だけに恨みを抱いているのかと思いきや、蓋を開けてみればそうではなくで姉妹の「雪江」にまで憎んでいたようなんです。憎しみというか、嫉妬・妬みから生まれた憎悪といってもいいのかもしれません。
    動画内では、この琴江、雪江の旦那まで寝取っているし、養子として育ててくれた命の恩人である弁護士とも肉体関係を結んでいるです、実は。しかも、その弁護士と共謀までしていました。弁護士による体の強要などは、すべて琴江との計画に含まれていた、とそういうわけです。

    なにはともあれ、この作品は一度観たほうがいい。

    川上ゆうそのものに興味がないと言ってしまえばそえまでですが、あなたが川上ゆうのファンであるなら観る価値は充分にある。

    なにせ、FANZAであればたったの308円で手に入ります。

    川上ゆう 動画

    蘭丸のSMエッセイ

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