インソムニア・ボンデージ 不眠の緊縛密儀 七菜乃×一鬼のこ
配信サイト:DUGA
出演:七菜乃
アダルトレーベル:S&Mスナイパー
収録時間:約126分35秒
動画発売日:2015年7月20日
深海SMカテゴリ:緊縛ボンデージ
プレイワード:縛り
巧みな技に導かれ、美しい緊縛美を魅せてくれるモデル七菜乃。
緊縛師であり、ロープアーティストでもある「一鬼のこ」氏が監督なり撮影・制作されたこのSM動画。
さすがに業界のプロフェッショナルが陣頭に立ち創られた作品だけあり、他の大手アダルトビデオ制作会社が創ったSM動画とは一線を画しています。
出演するにはこの一鬼のこ師と女優の七菜乃のふたりだけですが、収録時間約126分間は静かに流れるように時は進んでいきます。
モデルという職業もあり、限りなくスレンダーな彼女は身長もわりと高く手足も長い。ロングのほとんどストレートの黒髪は、臍の上近くまであります。
その長い髪の中心にはほっそりと鋭角な小顔があり、その瞳は常に自分の心情を投げかけているようにも見えます。
この動画の中で一鬼のこしと同様、彼女も喘ぎ声以外一切言葉を発しませんが、その分、その表情、動作、身体全身から放つオーラなどで充分表現しています。
そういった意味で、この作品は数多いSM動画の中でもある意味珍しい類いのものなのかもしれません。
ありきたりな演出はなく、そうかといって無駄に時間が流れていくわけではない。この辺は言葉で表現するのが難しいですが……。
過激でハードなエキサイティングな展開を楽しむのではなく、独特で神秘的な緊縛映像を時間をかけて”どっぷりと味わう”
そんな作品となっております。
一鬼のこ hajime kinoko
現代アーティスト、緊縛師、ロープアーティスト、写真家
Contemporary artist, Shibari master, Rope artist, photographer
プロの写真家でもある彼が織りなす緊縛シーンは、その内容だけでなく景観までも美しく映し出しています。
撮影場所は、かなり敷地が広い、どこかの倉庫の跡地のようです。もう数年以上も前から使用されていない廃墟と化した場所のようです。
壁や天井もボロボロ、地面には剥落した壁材や建築資材の破片のようなものが散乱としており、くもった窓ガラスからはオレンジ色に光、外から日差しが舞い込んできています。
薄暗い倉庫の中にひとりの男が女を担いでやってくる。
女は全裸。男は洋服を着ています。
その男は「顔・雰囲気」を一見するだけでAV有名男優ではないことがわかります。
その眼差し、女を見据える眼光。
この手の多くのSM作品は、よくみかけるAV男優などが”責め役”となりいきなり冒頭から登場することが多いですが、この作品は違います。
動画がはじまるとすぐに、他のSM作品とはひと味違った空気感で漂います。
「お、これはなかなかアタリかな……?」と、私は思いました。
動画がはじまり10分以上経過しても、一言も言葉を発しない男。そして女。
ふたりとも静かに画面に現れ、互いに口をとざしたままです。でも、ふたりとは心の内を表面にはださなくとも心髄の奥では心が通い合っているようにも見えます。
彼は無言のまま、ただひたすら女の身体に縄を巻き付け、縛り上げていきます。
最初、女は特に抵抗することもなく涼しげな顔で、男のされるがままになっています。
この動画に出演しているAV女優「七菜乃」の肩書きは”特殊モデル”、だそうです。
これだけ聞いても彼女が普段どんな仕事をしているのか、よくわかりませんね……。
この作品のパッケージで怪しげでするどい眼差しを放っている彼女ですが、他のコテコテのAV女優とは違いその素性もどこか謎のベールで包まれているような感じがします。
その不可思議なプロフィールにはさらに、”女体愛好家”というものもプラスされます……。なんだか、ますます彼女の素顔が見えてこなくなりました。
動画全体に言えることですが、プレイ内容は決して荒々しいものではなく、一鬼の子氏はあくまでも紳士的にフェアに彼女を扱っています。
当ウェブサイトを訪れる方は皆、超ハードなSMプレイばかり好んでいる方が多いようですが、たまにはこのような内容のSM動画もいいのではないでしょうか。
動画が始まり、18分ぐらいが経過したとき「七菜乃」は立ったままの態勢で縛られ、真上に高く吊り上げられていきます。
その高さはかなり高いです。映像で見る限り、おそらく地面から少なくとも6,7メートルはあるかと思います。
もっとわかりやすくいえば、もし縄が切れて下に落下した場合、”足首をくじいて捻挫してしまう可能性が大”というくらいの高さです。
でも、彼女はこのようなプレイに慣れているのかまったく物怖じもせず、ただ表情のままです。もちろん声すら出していません。
彼女はおそらく自分の内面に秘めている他人とは違う部分を充分に理解しているはずです。そしてそんな自分自身に迷いも戸惑いも一切ないはずです。
よくある他のSM作品では、自分の未知なる部分にアダルトビデオの撮影をとおして再確認する、というようなパターンも多いですがこの作品ではそのようなことはありません。
それはなにも冒頭のインタビューシーンがないからとか、最後の彼女自らのコメントや感想がないからという単純な理由からくるものではありません。
それは動画を見ればわかりますが、この作品の内容は繰り広げられる映像の中で、身体で充分に表現し、そこに流れる雰囲気や空気感で表現し、そして深く
語らずとも……ちょっと大げさに言えば ”SMという世界の芸術的な要素 ” として充分に表現されているからだと思います。
動画23分過ぎ、男は彼女を肩で担いで倉庫を出て行く後ろ姿が画面に映し出されます。
シーンが切り替わり、そこは川のせせらぎの音が心地よく耳に響いてくる森林の中です。
”着流し”を着た男に和服姿の彼女。
そこは森林です。悩ましげな顔をして、一鬼のこ氏に身を委ねる彼女。
彼はどこまでも無言で、彼女を縛り上げる。淡々と、卓越した技術で。
他のAV男優が、こんなことをやるものなら確実に眠たいような内容になっているはずのプレイシーンもさすがに業界のプロが演じると見応えのあるものに仕上がっています。
それは当たり前なのかもしれませんが、この動画を見ればSM動画に台本通りのような余計な暴言や罵倒など必ずしも
必要ないということがよくわかります。
この作品は”縛り”が主となっているので鞭打ちもなければバイブや電マ、またローターなどと言ったお決まりの
アイテムも使用しません。すべてが”縄・ロープ”です。
表面上に見える視覚的な部分で捉え楽しむ動画ではなく、自分の心髄の奥底にある、直感的な部分で”深いSM、緊縛の美”を
楽しむ動画なのかと思います。
クサい表現をすれば、メラメラと漂う黒煙のなかで、宙を彷徨う蝶とでも言いましょうか……。
そんな感じがどの場面で見て取れます。
動画52分辺りでシーン切り替わります。
七菜乃はそれまでの妖艶なイメージとは一転して女子校生姿となっています。
場所は同じように廃墟のような場所です。ボロボロに破れた茶色のソファの上で彼女は仰向けになった彼女は全身を縄で縛られています。
大きく股を広げて純白のパンティが丸見え。あれだけ和服姿が様になっていた彼女が今度は女子校生ですよ……。
百八十度違う恰好をしても、それなりに様になってしまうのはなぜなのでしょうか。
そんなところも彼女の特異な部分なのかもしれません。
唯一このシーンで彼女は声を荒げています。身体を左右にくねらせて。
でも、個人的には彼女にはなにも言葉を発せず声を出さすにいてもらいたい、とふとそう思ってしまいます。
そして動画は終盤部分に差し掛かる。
天井・壁・床。すべてがコンクリ打ちっぱなしのプレイルームでは急に画面は明るくなります。
撮影時の照明のせいもあるのでしょうが、彼女はやたらと肌が真っ白に見えます。
乳を丸出しにしてボンデージスーツに身を包んだ彼女を、一鬼の子氏は後ろから赤いロープを
回して身体に絡みつけていきます。どこまでも冷静沈着に、そして正確に抜かりなく。
さきほどの女子校生服姿のシーンのときは七菜乃は割と声を荒げていましたが、やはりここでも彼女は終始無言です。
そして動画終盤になると、古びた民家の一室でのシーンがあります。
すけすけの”ほとんど乳丸見え”のようなランジェリーを着用しての緊縛シーン。
彼女にはやはり、こんな男を惑わすような妖艶な姿のほうがよく似合います。
かなり真っ暗な森林の中で。枝葉で覆われた地面の上で彼女は、全身土まみれになり身体をよじらせる七菜乃。
顔も泥土まみれ。でも、彼女は地面で身体をくねくねとよじらせながら自分なりになにかを感じているようです。
このとき、彼女がなにを演出しようとしているのか、それは明確にはわかりませんが、それは別にわかる必要もないですし、深く考える必要もないでしょう。
これは個人個人感じ方が違うと思いますし、それぞれ色々な見方があっていいものだと思います。
ですが、確実に言えることは、この再生時間が長い映像の中で、彼女は元より一鬼のこ氏、そのふたりからなにかしら
のメッセージが放たれていることは間違いありません。
映像の中で言葉として語られるものではなく、あくまでも彼女の内面から放たれる情感のようなものだけで
なにかを感じ取る作品でもあります。
あなたはこの動画を見たら、自分なりに解釈し、そして自分独自の受け止め方をするのはないでしょうか。
そして最後、この縄師「一鬼のこ」氏は、車椅子に彼女を乗せて細い路地道をゆっくりと歩き背を向けます。
インソムニア・ボンデージ 不眠の緊縛密儀 七菜乃×一鬼のこ
サンプル動画をごらんください。